人を傷つける人の心理を調査!上手に付き合う方法は?
1.人を傷つける人とは?
2.どんな対処法がある?
3.まとめ
日常生活を送っていると、職場や学校を問わず多くの人との交流が欠かせません。そこに性格による相性の差はあれど、社会で生きていくにはある程度の我慢も必要ですよね。
でも、そんな人間関係の中で、「この人はどうしてここまで周りをギクシャクさせるのだろう」、「人を傷つけるような言動をするのだろう」ということもしばしば見受けられます。
1.人を傷つける人とは?
人の傷つき方やその度合は様々です。Aさんには平気でも、Bさんにはとても傷つくような場合もあります。逆にAさんにとっては深く傷つくことであっても、Bさんにとっては一瞬しか気にならないということもあるかもしれません。
このように人によって傷つきやその度合は様々です。もし皆さんの周りで「人を傷つける人」の話をする際には、この前提を胸に置いておく必要があります。そしてその前提の上で考え方や意見を共有する必要があります。
そうしないと愚痴を言い合う仲間同士でも、知らず知らずのうちに意思の疎通に食い違いが生じます。そして生じた食い違いが新たなトラブルを招いてしまいます。
【人を傷つける人の心理・原因とは?】
▼【人よりも上に立ちたい心理的な欲求】
人間には生まれ持った一次欲求である生理的欲求(睡眠・食事等)の次に、二次欲求である社会的欲求があります。社会的欲求は自身の価値を高める目的を達したい、他者から認められたいといった欲求を内包しています。
この社会的欲求を「人を傷つける人」は特に強く持っている傾向があります。人を傷つけることを言うことで、言い方は悪いですが「自分はこの人を軽く扱えている」という達成感や、「どうだ言ってやったぞ」という高揚感や優越感を得ることができるのです。
傷つけられる側からすれば、それほど自分に落ち度があったと思えないことばかりだったりするのですが、傷つける側は相手の気持ちなどは意に介さずといった感じです。いかに自分がその人よりも上に立ち、優越感を得るのかが大事なのですからね。
社会的欲求が強くなる原因としては、幼少期に親から褒められることが少なかったという家庭環境や、収入・学歴などによるコンプレックスが影響するそうです。
▼【病気が原因であることも】
人を傷つけるのはどうして?と考えた時に、単なる嫌がらせや心理的欲求だけで片付けられない場合もあります。それは心の病が原因であることもあるからです。その病気として代表的なのが、「アスペルガー症候群」です。
アスペルガー症候群の症状には、会話の流れがいまいち掴めない。流れが掴めないために、全く検討違いなことを発言してしまう、そもそも自分の発言で相手がどう思うかわからないといったものが挙げられます。
傷つけられた側からすれば、「えっ、この流れでそれ言っちゃう?」「どうしてそんな酷いことを言うの?」と嫌な気持ちになりますよね。それで喧嘩やトラブルに発展することもあるでしょう。
しかしアスペルガー症候群の人は、人の気持ちの動きを理解することが難しく、知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうようです。決してわざと傷つけてやろうという、悪意で傷つけているわけではないこともあるということです。
アスペルガー症候群にかかってしまう原因は、未だはっきりとした結論が出ていません。しかし、自閉症とも似た点が多く見受けられるので、遺伝による発症や母親の胎内環境が原因であるとも言われています。
発祥する割合もはっきりとはしておらず、数百人に一人、数千人に一人とも言われています。ただ、圧倒的に「男性に多い」ということは判明しているようです。
アスペルガー症候群とは、どのような特徴を持つ障害なのか
参照元:せせらぎメンタルクリニック
アスペルガー症候群 診断チェック | @メンタルヘルスの無料診断
参照元:株式会社studio C
2.どんな対処法がある?
▼【[因果応報]必ず自分に返ってくる】
因果応報
(いんがおうほう)
仏教用語。原因としての善い行いをすれば,善い結果が得られ,悪い行いは悪い結果をもたらすとする。善因善果,悪因悪果,三世因果などと表現される。
出典: kotobank.jp
因果応報。この言葉が示す通り、どれだけ善い行いも、悪い行いも結果があります。そしてその結果は必ず自分に返ってきます。その行為のすぐ後かもしれませんし、ずっと何年も後ということだってあります。そしてその形も様々です。
人を傷つけることも同様です。単に「人よりも上に立ちたい」という自分の欲求だけで、人を傷つけることは本来許されることではありません。傷つける人が居れば、傷つく人がいるでしょう。
しかも、その数は必ずしも対等とは限りません。傷つける側の1人の人間が、複数の人間を傷つけることもあり、その傷の深さもまた人によって違うこともあります。
しかし、人を傷つける人にも因果応報で「人を傷つけるということは自分の味方を減らすこと」を意味するでしょう。本来守ってくれるはずだった職場の同僚、上司、部下、学校の同級生、先輩、後輩など、どんな人間関係も大切です。
その大切な人間関係を良好に保つことで、自分の味方とすることができるとおもいます。そしてその味方と一緒に頑張ることで、乗り越えられる仕事や目標があるわけで、その味方は多いに越したことはありませんよね。従って、味方を減らすことは、長期的にみると自分のためにならないことが解かるでしょう。
▼【やっぱり腹が立つ人へ、罰の代わりに】
ここまで「人を傷つける人」について色々とお話をさせていただきました。しかし、やっぱり腹が立ってしまう人もいらっしゃるかもしれません。自分に落ち度が無いのに傷つけられるのは意に反するでしょう。その対象が自分だけでなく、自分の好きなもの、家族、恋人であればなおさらですよね。
この苛立たちに対しては、ある程度心に余裕を持って「仕方ないことなんだ」と冷静な気持ちで受け入れることも必要でしょう。また、罰を与える代わりに、軽くお灸を据える意味で「前○○で傷ついてしまったから、今回はそのお願いは聞けない」という所謂「塩対応」をしてみるのも個人的にはお勧めです。
善い行いには善いお返しを、悪い行いには「塩対応」でそっけなく返して相手の様子を見てみると「あっ、悪いことをしたかもしれない」と気づき、行動を改めるきっかけになるかもしれません。
▼【人付き合いを成功させる[パレートの法則]】
そもそも論にはなりますが、世の中には色々な人が居ます。「自分の絶対の味方、大好き!」と感じる人も居れば「この人とはどうやっても上手くいかないから大嫌い!」という人だって居るかもしれません。
そんな世の中では「色々な人が居るから仕方ないんだ」と割り切ることが大切でしょう。これは決して諦めというネガティブな考えではなく、至ってポジティブな考えで、つまりは「悟り」のようなものです。
これを「パレートの法則」とも言ったりします。自分にとって良い影響を与える人も、悪い影響を与える人も一定数居るのです。パレートの法則では8:2の割合で2の側を悪い意味で捉えたりしますが、これは元々は経済用語です。ただ、経済的現象だけでなく、様々な社会的現象にあてはめることができます。
つまり「今日出会った私を傷つけた人は、その2の側だったんだな。それじゃあ仕方ないね」と私は思ってほしいのです。こう考えることでいくらか気持ちは軽くなります。このパレートの法則を、日々の生活の色々な場面にあてはめてみてください。あなたの生活がちょっとだけ楽になるかもしれませんよ。
3.まとめ
人を傷つける人が人を傷つける理由には、社会的欲求だけでなく心の病も原因にあることがわかりました。ですから人を傷つける人のことを考える時には、そういった背景には必ず着目するようにしその人にあった対処法をとる必要があります。
自分の欲求を満たすためだけに人を傷つける人には、必ず「因果応報」として結果が自分に返ってきます。人を傷つける場合だと「自分に味方を減らし目標の達成を難しくする」といったことがありますでしょうか。因果応報は遅かれ早かれ訪れます。
人から傷つくことを言われた、された場合には自分の心持ち次第で幾分か楽にすることができます。その際はどうぞ「パレートの法則」を思い出していただいて、「そういう人も世の中には居る、仕方ないことでもあるんだな」と思っていただければと思います。
もちろん、人を傷つける人自体が少なくなる、居なくなるに越したことはありませんよね。ただ、それが難しいのもこの世の中。自分の意志とは関係なしにそういったことにも遭遇します。
もしこれから、人を傷つける人に遭遇した場合は今まで以上の対応が出来ると良いですね。