自分に甘いのは悪いこと? 自分を甘やかすことのススメ!
1.自分を甘やかせない人は自己肯定感が低い
2.自分に甘い人は他人にも甘く好かれやすい
3.自分に甘いことを他人に気付かれないために
4.まとめ
「自分を甘やかす」という言葉が持つ意味は、一般的に言うとあまりいいイメージではありません。
それは、自分を律してこそ素晴らしいという道徳観からなのでしょう。
1.自分を甘やかせない人は自己肯定感が低い
「私はどうしようもない人間」と自分に対して辛口の評価しかできない人がいます。
自分に厳しい人はセルフコントロールが巧みで、何に対しても明確な目標を持ってひたむきに取り組むというイメージがあるからです。
でも、こういった人たちの内面では常に自分との戦いが繰り広げられています。
「こんなレベルではダメ」
「また同じ失敗してしまった」
アスリートなどにはこういった性格だからこそ世界のトップレベルで活躍できる人もいますが、そうでなければここまでストイックに生きる必要はないといっても過言ではありません。
そして必要もないのにひたすら自分を追いつめてしまう人達には自己肯定感が低いという特徴があります。
一方で自分を甘やかすのが上手な人は、不要に自分を貶めたりはしません。
「結果はこうだったけど、この点は評価に値する」
「頑張る自分を褒めてやりたい」
こんなふうに結果とは関係なく常に自分の気持ちを高めることができます。
こういった思考の持ち主は常に一定の幸福感を感じていて、自己肯定感の低い人よりも満足度の高い人生を送る傾向にあります。
数値や記録に残ることだけに価値を見出す人と、自分の心を満たすことで満足する人。
お気楽と言ってしまえばそれまでですが、時には甘やかしが自分の心の窮地を救ってくれることもあるのです。
2.自分に甘い人は他人にも甘く好かれやすい
他人の過ちを常に指摘してしまう人は、例え言っていることに一ミリの誤差が無かったとしても疎まれてしまいます。
こういった人は他人だけでなく往々にして自分にも厳しいので、指摘することでお互いを高め合えると信じていいて、決して嫌味を言っているつもりはありません。
ただし、こういった人の発言は大抵の場合において歓迎されることはありません。どんなに正当なことを言っても「また、始まった」と揚げ足取りとしか思われないのです。
一方でイージーミスが日常茶飯事の人でも、他人のミスに対しても鷹揚でいられる人の評価は意外にも低くはありません。
そう、日本人はお互い様精神に基づいて生きているのです。
あの人も失敗するけど自分も失敗する。
あの人は絶対に嫌味を言わないから自分も言う気にならない。
自分に甘く、他人にも甘くてはお互いに高め合うことができないなんてことを非難すること自体、生き辛い状況を自ら作り出しているようなものなのです。
人に寛容になれる性格だからこそ、他人にも優しくしてもらえる自分。悪いことではないと思いませんか?
もちろん、自分だけに甘く他人に辛口なのでは話になりません。こういう人は問答無用で嫌われます。
3.自分に甘いことを他人に気付かれないために
自分に甘いことには意味があり、決して非難されるべきことではありません。
ただし、「私って自分に甘いの」と公言すべきことでもないのです。
自分に甘いことで様々な局面を乗り越えてきたとしても、やはり道徳的には「自分に厳しい人」のほうが称賛されるのが日本社会における常識。そんな中で敢えて自分の欠点を知らしめる必要はありません。
それでは、密かに自分に甘い性格を維持しつつ生活をするためのコツはあるのでしょうか?
そのためには、ひとつの物事をやり遂げた後に失敗をしたならば「何が原因なのか」と振り返る時間を設けることです。
猛省することよりも次に繋げるための解析には大いに意味があります。
この原因究明が上手くいくと、自分の頑張った面もクローズアップされるので次に対しての確かなモチベーションが生まれます。
また、成功した場合にも振り返りを行うと更なるステップアップが期待できるのでおすすめです。
このように自分と向き合う姿勢を他人に示すことで、「自己解析の出来る真面目な人」という目で見られるようになります。そのため自分に対して甘い人であっても、悪意を持って見られることが無くなるのです。
よく、頑張った自分にご褒美を買うプチ贅沢をする人がいます。ご褒美だけを乱発する人であれば、周囲の人は呆れて「あの人は自分に甘いから」という悪口に繋がってしまうでしょう。
反対に普段から真面目な人と思われていれば「息抜きは必要だよね」というふうに好意的に捉えてもらえるようになります。
人は同じ行動をしていたとしても、些細なことで大きく評価が異なってしまいます。
4.まとめ
自分を甘やかすことをネガティブに捉えるのは、もう止めましょう。
生きやすい人生に方向転換すれば、もっと強い幸福感の下で生きられるのです。
自分を甘やかし、他人にも寛容になれることで周囲の人のことまでもハッピーに導くことができます。
自分を甘やかすこと、バンザイ!