眠れない不安の正体は?生活を豊かにするために原因・対処の仕方を知ろう!
眠れない不安の正体は?生活を豊かにするために原因・対処の仕方を知ろう!
1.不安で眠れないのはどうして?
2.不安の原因を探ってみましょう!
3.眠れない夜と「さよなら」するには・・
4.それでも、不安で眠れない時は・・
5.まとめ
「明日への準備が心配で不安」「人生のことを考えると不安」眠れない夜を過ごしたことは、誰にだって経験があると思います。
一日だけのことならそれだけで済みますが、不安を繰り返すことになると「眠れなくなるかも知れない」という不安にとらわれることもあります。
不安を感じることへの正体と対処法を知って、不安のない毎日を楽しむ方法を見つけ出しましょう。
1.不安で眠れないのはどうして?
不安とは、「漠然とした恐れの反応」であり、恐怖のようにはっきりとした対象がないことだと言われています。
例えば、「先端がとがったものが怖い」「狭いところが怖い」というような、ハッキリとした対象があれば、狭いところを意図的に避けたりするなどの対処ができます。
しかし、不安は「○○になったらどうしよう」といった、見えない未来への恐れが背景になるため、対処が難しくなってしまうのです。不安とは、「自分でコントロールができない」何かに対して引き起こされる感情です。そのため、一度その恐れに囚われてしまうと、自分自身がコントロールできなくなり眠れない夜を過ごすような事になるのです。
▼【なぜ、不安だと眠れなくなるのか?】
不安とは、恐れでもあります。人間は緊張すると、交感神経が優位に働き、アドレナリンが分泌されます。そのため、脈が速くなったり、動機がしたり汗をかくなどの症状が出ます。更に、精神的な緊張状態た続くと、呼吸が速くなったり、口渇が強くなったり、胸が締め付けられるような症状や手の震えが出現します。
一度興奮した交換神経はすぐには、落ち着きませんし、夜ひとりでいる時に、不安で脈が速くなったり、胸が苦しくなってしまったらどうなるでしょうか?今度はその体の変化に不安を感じ、パニックを起こしたり眠れなくなるという悪循環を生み出してしまうのです。
▼【不安がなかったとしたら?】
では、不安がなくなると幸せになれるのでしょうか?
不安は見えない未来や、自分でコントロールできないことへのマイナスの感情です。逆を言えば、未来が見えてすべてコントロールできる世界にいれば、不安は感じなくなるかもしれません。一見、それは楽な生き方と見えるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。人は未来が判らないからこと、わくわくした希望を見出し、努力をして達成した時に大きな喜びを感じることができるのです。また、見えない将来に少しでも備えようとする努力が、災害や事故を防ぐための技術開発に結び付いているのです。
大切なのは、不安という自分の中から生まれた感情とうまく付き合うこです。あなたが不安にうまく対処する方法を身に着けて行けば、あなたを苦しめる不眠ともうまく付き合えるのかもしれません。
2.不安の原因を探ってみましょう!
緊急な対応を求められたり強いストレスがかかった時に不安を感じると、一つだけにとどまらず次々と不安が生まれ、根本的な問題が見えなくなりがちです。何かを考え初めて、脈が速くなったり落ち着かなくなった時は、何があなたをそうさせているのかを書き出してみましょう。
書くことで、気持ちを客観的に捉えることができます。そして、たとえば、明日の仕事のことが不安に思っていたとしたら、仕事の何が不安なのかを具体的に書いていきます。具体化していることで、不安が漠然としたものから、もやもやしたものがとれ、形が見えてきます。
不安の形が見えてくることで、結構気持ちが落ち着いてくるものです。何故かと言えば、対処法を立てることができるからです。書き出す作業をするだけで、知らずに眠れない気持ちも薄れていくものです。
▼【過去に囚われた自分から自由になる】
過去に辛い体験や悲しい思い出があると、どうしてもその時の記憶と感情が将来の不安と結びつきやすくなります。最初は、違うことを考えて不安に思ったことが、過去の出来事まで思い出すに至り、眠れなくなってしまうこともあります。
不安の9割は現実に起こることはないと言われています。その不安の素に過去の囚われがある場合には、もっと確立は低くなるはず。なぜなら、あなたはもう、その辛い過去を経験し、乗り越えて今を生きているからです。
過去は過去として受け止め、事実とその時に感じた感情は分けて考えることも、不安を軽減する方法の一つです。その時の辛かった感情を思い出しかけた時は、気持ちを吐き出すイメージで大きく深呼吸をしてみて下さい。体の力が抜けた分、不安も減っているはずです。
▼【準備をする、保険を掛ける】
不安な気持ちが起こった時、その原因を具体化します。そのうえで、明日や将来に備えて準備をしたり、保険を掛けてみてはいかがでしょうか?
私は「明日起きれなかったらどうしよう」と不安になることがよくありました。そのため心配しすぎて目が冴えてしまい、眠れなくなったことが何度もありました。その状況から脱却しようと、前日に明日来ていく洋服から荷物まで準備するようにしてからは、”寝過ごしても用意したものを着て走っていけば間に合う”と自分に言い聞かせることで、不安に思うことが少なくなりました。
未来に起こるかもしれない災害や事故についても、自分で思いついた対策をすることで不安が軽くなることは多いと思います。行動に移すことだけでも、自信がついていきます。
▼【誰かに話してみる】
自分が考えることは、自分の思考や感情の枠からなかなか抜け出せないものです。不安に思うことを書き出しても、準備をしても、不安で眠れない時があるのなら、その不安を言葉にしてみてはいかがでしょうか。
不安の種は、誰にでもあるもの。例えば、人間関係や、将来のこと、体調のこと、お金のこと、介護のこと等。もしあなたの不安を話てみたら、「私も同じ」と共感されたり、「こういう方法があるわよ」とアドバイスをしてくれるかもしれません。
また、人に話すことで、自分のこんがらがった気持ちが整理されてきます。話すことで、自分の中から良いアイディアが浮かぶことも多いものです。友達や知人に話す事にためらいを感じた時には、カウンセリングを受けるのもいいと思います。あなたの不安な気持ちを、誰かに打ち明けてみませんか?
▼【出来ないことより、やれたこと・やってきたことを考える】
不安を感じやすい方は、それだけ慎重で繊細でもあります。うまくできなかったことや、笑われことで心を痛めた経験があると、その時と同じ状況に近い場面が来ると不安で動機がしたり、そわそわして眠れなくなってしまいます。
そんな時は、失敗した後にあなたが頑張って乗り越えてきたことを考えてみて下さい。また、普段の生活の中で、あなたがやっていること、出来ていることは沢山あります。もし、自分では見つからないなら、周囲に人に聞いてみるのもいいと思います。きっと、あなた以上に、あなたの努力に気が付いています。
「失敗するんじゃないか」と不安になったら、今までの自分が成功した体験や、やってきたことを思い出すように心掛けます。きっと、「やれてた私」の姿に気が付き、安心して眠れると思います。
3.眠れない夜と「さよなら」するには・・
▼【眠れないなら、リラックスできる自分を作ろう!】
ベッドに入ってはみたけれど、何だか不安で眠れないなら、思い切ってベッドからでて気持ちを切り替えてしまうことも一つの方法です。
不安な時は、交感神経が優位になっています。そのため、体をリラックスさせて副交感神経が働きやすい状態に自分の体をコントロールしてみましょう。
眠れない時に、お酒を飲む方もおられますが、時として逆に不安を呼び起こしたり、目が冴えてしまうこともあります。お酒は習慣性になりやすく飲酒量も増えてしまいがちなため、お酒以外の眠れない夜の対処法を持つことをお勧めします。
例えば ・・。
・好きな香りをかいでみる、部屋におく
・足浴をしてみる
・温かくて少し甘い飲み物を飲む
・α派がでるような音楽を聴く
・好きな本や漫画を読む
・あえて、難しい本や雑誌を読む
・深呼吸を何度か行って、少し部屋を明るくして横になる
人は同時に同じことを考えることはできません。その習性を上手に利用して、気持ちを良い方向に切り替えられる方法を見つけていきましょう。
▼【規則正しい生活を心がける】
不安は見えない未来、自分でコントロールできないことへの恐れが呼び起こす感情です。一度不安に襲われ、眠れなかったことがきっかけで生活リズムが崩れてしまうことがあります。しかし、そのままにしてしまうと更に、コントロール感を失うことになりかねません。
特に、成長ホルモンは夜中の2~3時頃の睡眠中に分泌されます。その時に十分な睡眠がとれない日が続くと、ホルモンバランスが崩れやすくなり、自律神経がううまく働かなくなり、不安を感じやすくなるという悪循環を引き起こすことにもなります。
不安で眠れなかったとしても、規則正しい生活を送ることを意識づけます。不安は気持ちをうまくコントロールできなかったとしても、あなたは時間をコントロールすることはできます。
朝は同じ時間に起きて、食事も規則正しくとって、規則正しい時間にベッドに入る。そして、適度に体を動かす。メリハリのある生活を自分で作り出して、セルフコントロール感を高めて不安な気持ちを吹き飛ばす精神力を作りましょう。
▼【朝の陽射しを浴びる】
朝日には、パワーがあります。不安や緊張で寝群れなかった夜が明けたら、朝日を浴びることをお勧めします。眩しさも感じると思いますが、それ以上に、今まで囚われていた気持ちが消え去る感覚がつかめると思います。
不安や不眠で悩まない時でも、日の光を浴びることを習慣にしておくことは、体にスイッチが入りやすくなり、気持ちの切り替えが上手になっていきます。朝日を見ること、これはお勧めの不安解消法です。
▼【ストレスをためない】
あなたは、ストレスに強い方ですか?ストレスを負担と感じ、コントロール感できないと感じ始めると、不安になり眠れない状況に陥いることがあります。
生化学者であるセリエは「ストレスとは、どんな質問にも答えようとする身体の反応のこと」と説明しています。ストレスを受け続けることは、いつかは「答えられない自分」が芽生え、不安が生じてしまう可能性が高まります。
ストレスをためないこと、体や心の悲鳴に気が付くこと、このことも不安を生じさせない対策です。
▼【未来のなりたい自分をイメージする】
不安は不確かな未来を恐れる気持ち。であるならば、未来を自分でイメージすることも不安から逃れる一つの方法です。
なりたい自分や希望を持つこと、成功した自分をビジュアル化することは、漠然とした不安よりも、あなたの心をしっかり捉えるパワーがあります。
子供の頃、遠足に行く前の日は、わくわくして眠れなくても次の日楽しめませんでしたか?
未来の夢や希望は、あなたの体もパワフルにしてくれる可能性があります。将来が不安なら、安心できる未来を夢見てみるのはいかがでしょうか。不安は必ず出てくるものですが、あなたが未来に対してできることが明確であれば、きっとあなたは不安から解放されるはずです。
4.それでも、不安で眠れない時は・・
今まで、お伝えした方法を試しても何も変わらない場合や、不眠が続き食欲も落ちてしまっている時には、もしかしたら心の病気に罹ってしまっている可能性もあります。
強いストレスや、思わぬ事故や災害に巻き込まれてしまったことが原因で不安に駆られる様になった時には、心療内科や精神科の医師の診察を受けることをお勧めします。専門家に話を聞いてもらったり、治療をしてもらうことが、あなたにとって一番適切で、最適な対処法になると思います。
不安を抱えて過ごす事はとても辛いことです。解決できない不安があると、次のストレスがかかった時に、対応できなくなりパニックを起こすこともあります。
色々試してみたけど不安が消えない、試す気力もわかないと思う時は、早めに受診することをお勧めします。今の時代は、不確かでストレスの多い世の中です。心の風邪は誰もがかかる可能性があります。あなたが悪いわけでも、特別なことでもありません。
5.まとめ
不安とは何か?という問題から、不安に向き合って対処する方法をお伝えしてきました。
不安は、大なり小なり誰の心にだってあるものです。その不安を受け止める気持ちの持ち方が、不安をマイナスにもプラスにも変えていくことになります。コントロールが難しい人間関係からくる不安に対しても、知恵を出し合って助け合うことで解決できることもあります。
不安で眠れない夜を過ごして体調を崩すよりも、不安と向き合って明るい未来を描く。そんな強さを持てる自分に変わってみませんか?
自分の思い通りにならない未来があるから不安があるんです。不安をバネにして自分の未来を描いていきましょう!