無断欠勤のリスクとは?謝罪のポイントと7つの理由を徹底解説!
無断欠勤のリスクとは?謝罪のポイントと7つの理由を徹底解説!
1.無断欠勤してしまった時は?
2.無断欠勤をしてしまう7つの理由
3.無断欠勤をしてしまった時の謝罪ポイント
4.無断欠勤してしまったらどうなる?
5.まとめ
社会人のタブーとも言える「無断欠勤」。どうしても気持ちが乗らなかったり、仕事のストレスに耐えきれなかったり、あるいは意図的ではなくても結果的に無断欠勤せざるを得ない状況になることもあります。
ここでは「無断欠勤・無断欠席」をテーマに、無断欠席をしてしまう主な理由と謝罪方法、無断欠勤をしてしまった際のリスクについてご紹介します。
1.無断欠勤してしまった時は?
▼【1割の人が無断欠席を経験】
実際に社会人にもなって、無断欠席をする人がいるの?と感じる方もいるかもしれませんが、20代から60代の社会人を対象に、「無断欠勤をしたことがありますか?」というアンケート調査したところ、無断欠勤をしたことがある人は10パーセント。 無断欠勤の経験がないと答えた方は90パーセントと、約1割の人が無断欠勤をしたことがあると答えています。
社会人の10人に1人が無断欠席をしてしまったことがあるということです。これは、いつ自分の周りや自分に起こってもおかしくないような割合だと言えますね。
2.無断欠勤をしてしまう理由とは?
▼【無断欠勤の理由1.気付いたら始業時間を大幅遅れ】
無断欠勤の大きな理由には、いつも通りに目覚ましをかけていたのに、どうしても起きれなくて起床したら既に始業時間を大幅に遅れていた…といった理由が挙げられます。あまりにも始業時間に遅れてしまい、バツが悪く連絡もできなかったことがあります。
いくら始業時間に出社できなくても、無責任な立場ではないのできちんと連絡する義務があります。無断欠勤をすると信用を失うだけでなく、これからの人間関係が非常に難しくなりますから、遅れたとしても必ず連絡することが大切です。
その際にちょっと嘘をついてしまった場合は、後からバレてしまわないように注意しておきましょうね。
▼【無断欠勤の理由2.仕事失敗で落ち込みが酷い】
毎日仕事をしていると、どんな人でも失敗する瞬間が訪れます。その時に失敗を重く受け止めることは大事なのですが、あまりにも重く受け止めすぎると、自分が起こした失敗をいつまでも思い起こしてしまい、前に進めなくなります。
失敗は誰にでもあることですが、いつまでもそれを引きずっていると仕事に支障が起きてしまいます。失敗続きに落ち込んで、会社に行こうとするとすると連絡するのもはばかってしまい、無断で休んでしまう人もあります。
失敗は誰しもあることですが、重大な局面で失敗してしまった時の、責任の重さに耐えきれず、連絡を絶ちたくなってしまうという理由が挙げられます。
▼【無断欠勤の理由3.いつもの体調不良で常習化】
会社に行こうとして、いつも同じ場所に差し掛かるとお腹が痛くなったり、頭痛が激しくなる人がいます。こうした体調不良があるとつらい痛みが先走り、つい会社に連絡することを後回しにしてしまう事があるようです。
無断欠勤をする人は、出勤途中で不慮の体調不良が起きたら、体がつらいので連絡できないというストーリーを作り上げてしまい、これが日常化してしまうことがあります。「必ず会社に連絡しろ!」と言われても、「あの時は辛すぎて連絡できる状態でなかった。」といった言い訳もあたり前のようになってしまいます。
こうなると体調不良で遅刻常習犯になってしまう可能性は逃れられません。
▼【無断欠勤の理由4.人間関係から遠ざかりたいから】
社会人としてあってはならない事ですが、上司や同僚でどうしても相性が悪いとか、パワハラを受けていたという場合には、出勤するのが嫌になる人もいます。しかも欠勤の理由をはっきり告げるわけにもいかないため、曖昧な態度になってしまい、時には無断欠勤をしてしまう場合も。
こちらが気に入らない場合は、自分が何とかすれば会社でもうまくいきますが、相手からパワハラを受けている場合は、特に言い出しにくいことでしょう。そうかといって無断欠勤が良いわけではありません。
無断欠勤せざるを得ない理由がある場合、早急に相談できる場所を調べて、精神的ダメージが少なくなるように努めましょう。万が一自分の手に負えない場合は、専門家に相談することも視野にいれておきましょう。
▼【無断欠勤の理由5.入院するほどの体調不良】
昨晩までは何事もなかったのが、起きた途端に具合が悪くなり、そのまま寝込んでしまったケース。連絡すらできないほどの具合だった場合には、無断欠勤してしまうこともあることでしょう。普段から欠勤が少ない方は、会社から連絡があるかもしれませんが、中には社内も大忙しで連絡してもらえない場合もあります。
簡単にメールやLINEで報告ができる会社であればよいのですが、寝込みながら、電話をするのも大変な場合は、具合の悪さからうっかり連絡を忘れてしまうでしょう。こういった場合は後からでも報告すれば何とかなるものです。それでも心配な場合は、具合がさらに悪くなる前に、連絡をしておくと良いでしょう。
▼【無断欠勤の理由6.不規則出勤で休日と思った】
いつも定時出勤をしている人なら良いのですが、シフト勤務の場合、シフト表を見間違っていたり、うっかり間違えて覚えていたりして、休日と勤務の日を勘違いして無断欠勤してしまうこともあるかもしれません。
これは自分のスケジュール管理がうまくできていなかったり、記憶違いのことが多いので、こまめに前の晩に再度確認するなど、忘れっぽい人はある程度の努力が必要になります。誰でも一度はやったことがある失敗かもしれませんね。それでも気が付いたら一刻も早く勤務先に連絡するようにしましょう。
▼【無断欠勤の理由7.うつ病になった】
ストレスの多い勤務体系や、不規則な勤務のが長時間続くと、疲れ果てて思考能力が低下してしまいます。そういった場合に起こりがちなのが、精神的な落ち込みです。気力も働く意義も忘れてしまうほど、毎日人から言われることをこなしていくのに精いっぱいになってしまうと、うつ病の一歩手前になってしまうこともあるでしょう。
更に、人間関係でトラブルがある場合は、本格的なうつ病になってしまう事も…。少しでも様子がおかしい時には、無断欠勤が続いて見た目にも落ち込んでいる状態が傍からみてもわかるようになります。こうした時に無断欠勤で休んだ時は、ある程度会社の方も理由がわかっていることが多いのですが、それでも休む理由は告げておくようにしたいものです。
3.無断欠勤をしてしまった時の謝罪ポイント
上記に挙げたもの意外にも「無断欠席」には様々な理由がありますが、どんな理由であれ無断欠席をしてしまった場合はその後のフォローが大切。その後、会社や同僚、先輩や後輩との関係でギクシャクしたり、会社ともめてしまうことを避けるためにも、誠心誠意しっかりと「無断欠席」してしまったことに対してお詫びをしましょう。
▼【謝罪ポイント1.できるだけすぐに連絡をして謝罪する】
とりあえず、無断欠席してしまっていることに気づいたら、できるだけすぐに会社に連絡を入れて謝罪すること。会社が営業時間内であれば、直接会社に謝罪の電話を入れ、営業時間外であれば営業時間になり次第、すぐにでも連絡を入れるようにしましょう。
営業時間外で謝罪の電話が次の日に繰り越されてしまう場合には、上司へ直接連絡して謝罪をしたり、自分の欠席で特に迷惑をかけてしまったと思われる先輩や後輩にも直接連絡を入れておくのが筋と言えます。
▼【謝罪ポイント2.理由を明確に話す】
無断欠席をしてしまった際、責任やペナルティをできるだけ軽くしようと、嘘を並べて言い訳をしたくなる気持ちもわかりますが、言い訳だけはタブー。
自分が会社や他の社員の人に多大な迷惑をかけてしまっているのですから、それに対して言い訳ができるような身分ではありませんよね。無断欠勤をしてしまった場合、言い訳はせず、理由を正直に謝罪と一緒に述べるようにしましょう。
「無断欠勤してすみません」では謝られている方は、何か隠していることがあるのかな…会社に来たくないのかな…と余計な心配や不安が生まれ納得ができませんので、「つい寝坊してしまい、無断欠勤をしてしまいました」とシンプルに正直に、反省の色を示しましょう。
▼【謝罪ポイント3.次の日は上司に直接謝罪する】
無断欠勤してしまった翌日は、すでに電話で謝罪を終えていたとしても、上司や責任者としっかりを顔を合わせて再度謝罪をしましょう。
上層部だけではなく、自分の欠席で特に迷惑をかけたと思われる仕事のパートナーやプロジェクトチームのメンバーにも、直接謝罪をするのが基本です。いくら電話で謝罪をしていたとはいえ、無断出勤の翌日に何事もなかったかのように普通に現れていては、人を疑われてしまいます。
4.無断欠勤してしまったらどうなる?
▼【無断欠勤の影響1.信頼を失う】
ビジネスは相手に仕事を依頼したり、任されたりする「信頼関係」ありきで成り立っています。来るはずだった人が来ない、進むはずだった仕事が進まない、というのは会社にとって大きな損失。無断欠勤をした場合は、このビジネスにおいては不可欠な「信頼度」が大幅に下がってしまうことになります。
あなたが誰かに依頼しなければならないどうしても大切な仕事がある場合、無遅刻無欠席でコツコツ仕事を終えるタイプの人と、仕事のペースは早いが無断欠勤をしがちな人であればどちらに依頼したいだろうか?多くの人が前者と答えるに違いないですよね。
そして「信頼」はすぐに得られるものではなく、今まで相手に見せてきた自分の行動や姿勢で培われていくもの。一度失った信頼は、すぐに取り戻すことはできません。マイナスになってしまった信頼度をプラスまで引き出すには、今まで以上の努力が必要となります。
▼【無断欠勤の影響2.給与に影響が出る】
もちろん無断欠勤中は、シフトに名前が入っていたり、基本給に含まれている出勤日であったとしても、仕事をしていないと扱われるためその分の給与はもらえない、という処置になります。(ただし無断欠勤が続いたとしても、実際に働いていた時間数に関してはきちんと給与を請求することはできます)
ですが無断欠席が長期に及んでしまえば、社会保険料の支払いについての協議がなされる場合があります。
ほとんどの会社が社員の給与から社会保険料を支払っていますが、無断欠席が続くとなると社員の給与自体がなくなってしまうため、その社員の保険料は会社が負担しなければならなくなってしまいます。会社が立て替えている分の支払いを、負担することになったり、給与については会社との協議が不可避です。
▼【無断欠勤の影響3.損害賠償を起こされる事も】
先ほど、無断欠席をしていた場合でも、自分が働いた分の給与は会社に請求することができるとご紹介しました。
しかし、無断欠勤をしていても会社に給与を請求する権利を私たちが持っているように、会社側も無断欠勤をされたことによって与えられた損害に対して賠償金を請求する権利を持っています。実際に無断欠勤が損害賠償請求につながることは非常に稀なケースであると言えますが、実際にあってもおかしくないケースです。
▼【無断欠勤の影響4.解雇される可能性も】
出来心やどうしても自分に甘えが働いてしまい無断欠席をしてしまう…というケースは人生に一度や二度起こってしまう場合もあるでしょうが、実際の社会においてはそんなに頻繁に起こることではありません。
会社の立場から考えてみても、何の連絡もなく会社を無断欠勤してしまうような社員であれば、今後のことを考えても、早く辞めてもらったほうがいい、という結論に至ってしまうのもうなずけます。
実際に「会社の無断欠席が1週間以上続いた場合は解雇することができる」という法律での取り決めがあるんだとか。
1週間も音信不通のまま会社を休むというのは、精神状態や体調にも問題があることも考えられるので、仕事が向いていない・早く辞めた方がいいという合図なのかもしれませんが、会社側から解雇されるケースも考えられるということを心に留めておきましょう。
▼【無断欠勤の影響5.GPS機能を使われることも】
会社から支給されている携帯電話、PHS、パソコンなどを使用しているケースに限る話ではありますが、GPS機能が使用できるようなデバイスである場合、会社からGPS機能で場所を特定されたり、携帯会社やパソコン会社に連絡を取り位置を特定されたというケースも過去にはあるそうです。
1日2日の無断欠勤で、1人の社員のために会社がここまで動くケースはほとんどないと考えられますが、あまりにも無断欠勤が続く場合や何か疑わしいような行動がある場合は、GPSで位置を特定されるケースもないとは言い切れません。
▼【無断欠勤の影響6.身元保証人に連絡が行く】
多くの会社が、雇用契約を結ぶ際に「身元保証人の連絡先」を聞き、把握しているはず。無断欠席をした社員と連絡を取ろうと思い、携帯に電話をかけたりメールを送ったりしても、全く連絡が取れないということであれば、連絡先を把握している身元保証人に連絡が行く可能性も考えられます。
1日程度の欠席であれば、そこまで連絡が行くことは稀なケースではありますが、給与に関する協議や、退職の手続きなど、どうしても本人と連絡を取らなければならないシチュエーションいなってくると、最終的に身元引受人の方に連絡がいくのは避けられません。
5.まとめ
無断欠席をしてしまう主な理由と謝罪方法、そして無断欠勤をしてしまった際のリスクについてご紹介しました。
無断欠席はできるだけ避けるのが一番ではありますが、どうしてもやむを得ない状況で無断欠勤をしてしまった場合は、その後の謝罪方法、そして人間関係・信頼関係の修復がポイントとなってきます。
快適な環境で仕事に打ち込めるよう、日頃から無断欠勤はしないように心がけておきましょう。