銀座のクラブに通う理由!ホステスが教えます♪【出世のコツ】
銀座のホステスが告白!夜の銀座に通う理由を教えます♪
1.銀座のクラブにある裏話あれこれ
2.銀座のクラブにある様々なシステム
3.一流の男達が銀座のクラブに通う理由
4.銀座のクラブ『あるある話』
5.5冊の本で銀座のホステスから仕事術を学ぶ
6.銀座のクラブには金額に見合った価値がある!
銀座のホステス。そう聞くと皆さんどんな印象を持たれますか?銀座=高いというイメージが先走り、内情は知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、銀座のクラブのシステムやホステスについて、そしてなぜ一流の男性は銀座のクラブに通うのか?まとめてみました♪
1.銀座のクラブにある裏話あれこれ
皆さん銀座のクラブと言うとどんなイメージがありますか?お金持ちや成功者が集まる大人の社交場、のような良いイメージを持っている方もいれば、女性が身体を使ってなんぼといった世界のようなイメージの方もいると思います。
夜の銀座の街って、実際のところどんな場所なのでしょうか?高額なお店が多い中、銀座のクラブは廃れることがないのでしょうか?
今回は銀座のクラブで働いている方が、その経験で学んだこと、一流の男性達が銀座のクラブに通う理由をお話します!
2.銀座のクラブにある様々なシステム
銀座の料金システムは「座っていくら」というのを聞いたことがありませんか?
銀座に限らずクラブはキャバクラと料金システムが多少異なります。この銀座特有の料金システムが全ての基本になりますので一緒に見ていきましょう!
▼【営業時間とママ、在籍ホステスとお給料について】
基本的な営業時間は、月〜金の20:00〜0:00までの1日4時間、土日祝日はお休みです。お客様のほとんどが土日祝日休みなので、銀座も同じようにお休みになるんです。
銀座のクラブに来店するお客様は、ほとんどの場合日曜日はプライベートな時間を楽しまれるか、家族と過ごされているので夜のクラブは営業していないのです。
さらに、それぞれのお店には責任者である『ママ』が必ずいて、場所によっては複数人のママがいる場合もあります。『ママ』の上に『大ママ』がいるお店もあります。
接客するホステスには、「売り上げホステス」と「ヘルプホステス」がいて、売り上げホステスは自分の売り上げ金額を元にして給料が決まり、ヘルプホステスは日給制となっています。
給与形態は、歩合制か固定給のアルバイトというイメージです。新人の場合、先輩ホステスのことは「お姉さん」と呼びます。他店からお客様を連れて来れない新人は、ほとんどがヘルプホステスからのスタートですが、容姿、能力、学歴などでスタート時点の給料形態や給与は様々です。
全くの新人、ヘルプホステスの場合で平均日給25,000円〜といったところでしょうか。
本業がモデルや女優で素晴らしい美貌があったり、有名大学や医学部ぶ在学中だったり、数カ国後を高いレベルで話すことが出来たり、ソムリエであったり、何か自分にプラスになる付加価値のあるものを持っていれば、新人でも日給40,000円以上〜という場合もあります。それとは反対にお店の基準に満たない場合、面接で落とされてしまいます。
そして、売り上げのホステスもヘルプホステスもノルマがあるのですが、個人の能力や日給、学業や昼間の仕事内容に応じて課せられるノルマの厳しさは変わります。手取りとなる金額については、単純に日給(売り上げ) × 出勤分が給料になるわけでなく、所得税や名刺代、その他もろもろの諸経費を差し引かれた分が手取りとなります。
▼【銀座の基本料金システム&お酒の値段】
1人でご来店した場合、入店した時点で席料が4万円〜6万円ほどかかります。お店の格によってはもう少し高額なお店もあります。料金については時間制ではないので、何時間いても金額は変わりません。
さらに、この基本料金にサービス料25%〜45%、ピアニストがいるお店であればピアノチャージ、他にもオールチャージなど、とにかく様々なチャージ料金と、消費税がかかります。
また、お店によっては1時間半で2万円ほどの料金設定のところもあります。 そういったお店はやはりこの基本料金にサービス料25%〜45%、席のチャージ料、時間チャージ料が別にかかるのが一般的です。お酒は一番安い焼酎で2万円〜2万5千円ほど、マッカランやバランタインなどのウイスキー、ヘネシーやレミーマルタンなどの高級ブランデーはさらに高額です。
レミーマルタン・ルイ十三世やヘネシーのリシャールといった最高級のブランデーは100万円〜150万円、5大シャトーのワインはヴィンテージによって15万円〜100万円、ロマネ・コンティは200万円ほどの価格設定です。他の地域のクラブよりも高額でホストクラブよりは安いといった感覚でしょうか?
お酒に関してはお店にストックしている、いないに関わらずどんなものでも注文することが可能な場合が多いです。お店にストックしていない場合は、近隣のお店に指定のお酒を借りにいったり、提携している酒屋さんが急いで届けてくれます。それなりに料金が発生しますが、どんなものでもお金があればどこかに在庫があって注文できる。というところが銀座のすごいところとも言えるかもしれません。
お水や氷も別途料金です。女性にグラスで飲み物を注文すると1杯約3千円程度、ナッツなどのおつまみが約3千円〜、出前を頼むと実費+持ち込み料がかかります。
一人で行った場合にどんなお酒を飲むかにもよりますが、ボトルを入れて10〜15万円ぐらいが一般的なクラブの平均価格と言えるでしょうか。ホステスに振る舞うためのシャンパンなどを注文すると全部で30万円ぐらいのお会計になります。
▼【同伴とアフターにはお金がかかる?】
同伴とは、店が始まる前に食事をしてから一緒にお店に入店することです。ホステスは同伴のノルマがあるので、これをしてくれるお客様はとても有り難いですね!
余裕のある方はノルマの事も分かってくださっているので「店前同伴」といってお店の前で落ち合ってそのまま一緒に入店してくれるということもあります。同伴料金がかかるお店の場合、その料金は平均約5000円程度です。店前同伴であってもこの金額はかかります。
ご飯を食べて、店にも行くのに同伴料まで取るのか?と思うかもしれませんが、これが銀座のクラブの基本のルールなんです。
※クラブによっては同伴料はかからないところもあります
アフターは、お店が終わった後にホステスと食事やカラオケ、バーなどに行くことです。これには同伴料のような別途料金はかかりませんが、帰りのタクシー代として一人につき1万円渡してくれるお客様がほとんどです。(これはお客様のご好意なので決まりではありませんが、日常的なものです。)
なので、5人のホステスとアフターすると交通費だけで5万かかるということもありえます。タクシーチケットを渡すか家まで同乗して送るという方もいますが、やっぱりタクシー代を渡す方の方が圧倒的に多いんです。
アフターはホステスのサービス残業のようなものなので、多めのタクシー代を渡してくれるのがお客様の気遣いなのではないでしょうか?
▼【銀座にあるクラブの「係制度」と「指名」について】
銀座のクラブは指名制ではありません。一度自分の担当ホステスが決まったら永遠にそれが変わることはありません。その担当ホステスのことを「係」と言います。
お店に行くと係が、そのお客様が好みのタイプや、その日のお連れ様に合わせたホステスを何人も付けてくれます。このとき指名料などはかからないので、好みのタイプの子を見かけたら係に言えば呼ぶことができます。常にお客様一人につきホステスが2〜3人つくというのが銀座のクラブでは一般的です。
そして、どの女性と連絡先を交換しても、同伴しても、アフターしても全て自由です。極端な話、お店の女性全員と連絡先を交換してもOKということです。係は担当のお客様が気持ちよい時間を過ごすための奉仕者なので、むしろ他の女性を気に入って貰えると喜ぶというのが通常のスタイルです。
逆に「あの子合わないから、もう俺の席にはつけないで」と言うこともできます。なぜ係が他の女性をどんどん紹介するかと言うと、どの女性に呼ばれてそのお店に来店しても、その店で使った金額は全て係の売り上げになるからです。
係が休みの日に行っても、売り上げは係のものです。じゃあ、係以外にお気に入りができてもその子にメリットはないの?と思うかもしれませんが、それは今後の日給への査定や賞与などに関わることになります。素晴らしいヘルプはどこでも重宝されます。
稀にお店によって、係以外の女性を席に呼ぶ場合は指名料がかかる場合もあります。その時の指名料は3千円〜5千円です。
クラブでは、どの女性とも大いに楽しむことができるのが良いところ。しかし、ホステスは係に全ての内容を報告する義務があるのです。ヘルプの子をこっそり口説いて良いことしたいというのは難しいです。
▼【クラブの係ってどうやって決まる?】
クラブの最大の特徴「係」ですが、これはどうやって決まるのでしょうか?
永久指名とも言うので、慎重に決めたいと思うでしょうが、ほとんどの場合自動的に決められます。例えばママのお客様Aさん。この方が連れて来られたお客様はAさんと一緒に来なくても自動的に係はママです。お店はほぼ一見様お断りなので、初めて行く時は紹介してくれた人が必ずいますよね。
その紹介してくれた方の係が、自動的に自分の係になるんです。なので、全くの新人が自分の係を作るのは結構厳しいんです。
どうしても係を変えたい!という場合はお店に言えば変えてもらえることもありますが、そのようなトラブルはあまり見たことがありません。例外として、係が退店した場合は一時「店客」と言って店が係になり、その後別の新しい係を付けることもできます。
▼【料金の支払い方法、お礼状や季節の挨拶】
支払い方法は基本的にカードや現金払い、または会社付けです。会社付けとは、その場でお金は支払わず、1ヶ月分まとめて係やお店がお勤めの会社に請求することです。自分で会社を経営されている方や、企業の創業者である創業者の会長さんなどがこの支払い方法を選ぶことがあります。
「ツケ」で飲む方もいますが、その場合は係とお客様の約束通りの期日に払えば大丈夫です。
万が一「ツケ」が支払われない場合は、係がその請求額を負担することになりますので、「ツケ」や「会社付け」はしっかりとした信用や社会的立場がないとできません。銀座のクラブでは、初めて行った場合名刺交換をします。ホステスから名刺を貰うだけでなく、お客様も名刺を渡すんです。どこの誰かという身分がはっきりするので、当然支払いの滞りなど変なことはできませんよね。
名刺を頂いたホステスは、お礼状を書いたり、お中元やお歳暮などを会社にお届けします。これはもちろん勝手にはしないので、嫌なら断ればOKです。また、何か粗相があった場合はお詫びに黒服や係がアポイントをとってお伺いすることもあります。
▼【ホステスのへアセットや服装について】
髪の毛は毎日美容室でセットすることが義務付けられています。銀座には夜のお仕事の方用のセットサロンがあるので、毎日出勤や同伴前に利用することが可能です。セット料金は2000円〜3000円ほどの場合がほとんどです。
お店からセットに関わるお金の支給はありません。ちなみに「銀座風ヘア」は派手な盛り髪とはちょっと違い、アップでも夜会巻きをベースにしたものや、ダウンスタイルでもツヤとまとまりを重視した上品なものになります。前髪は上げた方が良いみたいです。
服装は基本的に、上品なドレスや清楚なワンピース、着物がほとんどです。派手できらびやかなドレスが非常に似合う場合はそういうものを個性として着る方もいますが、あくまでも基本は上品なものが主流。人によっては毎日着物を着ることもあり、その場合の着物も全て自分で用意することになります。
ヘルプホステスでも、月に数回「着物を着る」というノルマがある店がほとんどなので、着物を持っていなければレンタル着物店を利用して用意することもできます。
▼【ママやホステス以外のクラブで働く方々】
ホステス以外にもクラブで働く方々はたくさんいます。ここでは主にお客様と関わりがある職種を紹介します。まず「黒服」は男性従業員のことで、キャバクラではボーイと言いますね。役職によってその仕事は異なりますが、掃除や備品の準備やお客様の案内、つけまわし(頃合いを見て席に着いているホステスをチェンジすること)などの仕事をします。
また、ホステスは全員「担当の黒服」がいるので、自分の担当ホステスの様々なケアや出勤の確認も大切な仕事です。担当ホステスのお客様に呼ばれて同伴やアフターに付き合うこともあります。
「ポーター」は車を預かる仕事をする人のことです。基本ずっと店の外にいてホステスとの関わりはあまりありませんが、銀座で長年遊んでいるお客様は、ポーターを見ると○○店の従業員と分かるみたいです。
「クローク」はご存知の通り、鞄やお召し物を預かる人のことです。入り口付近にいます。また、エスコート係がいるお店もあったり、ソムリエがいるお店もあります。(黒服がソムリエの資格を取る場合もあります。)
3.一流の男達が銀座のクラブに通う理由
銀座のクラブのシステムや基本情報をご紹介しましたが、あまり夜のお店に行かない方にとっての印象は「高い」「それだけのお金を払うなら相当良いことをしてくれるんじゃないか」という感じではないでしょうか?
確かに銀座のクラブは高いでよすね。ちょっと理解できないという方も多いと思います。でも、どんなに高価でも銀座のクラブが長年愛されることには理由があるんです。
一流の男性がなぜ銀座のクラブに通うのか?また、なぜお客様が途切れないのでしょうか?
▼【銀座のホステスが経済新聞を読む理由】
銀座のホステスは、毎日経済新聞を読むと聞いたことはありませんか?
その通り、銀座のホステスにとって毎日の新聞を読むことは欠かせません。もっと言うなら、経済のニュースだけでなく最新の商品情報、話題の芸能情報まで網羅します。経済新聞を読む理由は、そういった話題がいつ出たとしても自分の言葉で話せるように、という意味もありますがそれだけではありません。
お客様のほとんどが日本の経済を支えている方ばかりなので、新聞には「お客様の会社の情報がたくさん載っている」ということなんです。
素晴らしい業績をあげたというニュースがあればお祝いの席を設けたり、お花を贈ったり、逆にあまり芳しくないニュースが出ている場合は会話にも気遣わなくてはいけませんよね。経済新聞は、いわばお客様の情報の宝庫なんです。知識として必要なだけでなく、実際に役立つ情報が満載なんです。
最新の商品のことを知るのも、その商品を作った会社の方が来ればその話ができますし、何よりお客様は最新のものが好きな方が多いです。
下世話なゴシップネタでもお酒の席なので話題に上がることがあります。マニアックな共通の趣味の話ができればそれはもう最高です。会話の引き出しのひとつとして、そしてお客様の会社のことを知る手段として新聞はホステスの強い味方なんです。
▼【銀座のホステスはとにかくマメさが大事!】
銀座に限らず水商売をしている男女にとってマメさは命と言えるほど大事なものです。よく、銀座のホステルは平日の4時間だけ働いて、あとは夕方まで寝てるんでしょ?と言われることもありますが、長く勤めている銀座のホステスにそういう子はそれほどいません。
まず、自己管理は何よりも大切。毎日のように同伴やアフターでたくさんのお酒や高カロリーな食事を頂くので、スタイルをキープをするのは大変です。
朝起きたらジムに通うという人も多いです。そしてご紹介したように、新聞にも毎日の習慣ように目を通します。早朝から出張のお客様にはモーニングコールをしたりする事もあります(独身の方や単身赴任の場合です。)そして会社がお昼休みの時間頃には前日のお礼のメールや電話をします。最近お見えになってない方へのお伺いのメールもこの時間にすることが多いです。
お客様によっては夕方以降のメールが良いという方もいるので、相手によって送信時間も変え、同伴や来店の約束を取り付けたり、時には会社近くまで出向いて一緒にランチすることもあります。お中元やお歳暮、バレンタインの時期になるとデパートに行って配送の手配をしたり、お礼状を書くのも昼間にやるべき仕事です。
お誕生日が近い方へのプレゼントの用意はもちろん欠かしませんし、ホステスとお客様の関係によっては奥様やお子様のお祝い事へのプレゼントをすることもあります。
そして、お客様の趣味に合わせた勉強をするのもこの時です。ゴルフレッスンに通ったり、本を読んだり、新しい素敵なレストランの開拓もします。そんな事をしていたらすぐに夕方。もうメイクをしてヘアセットにいかなくては行けない時間です。夕方まで寝ていたら、売り上げも上がらないしお客様をお店に呼ぶ事もできないんです。
▼【人情とビジネス、その両立こそが大切なんです】
銀座のベテランホステスは、とにかく情に厚い方が多いです。正直、女性に華やかさや若さを求めるなら、歌舞伎町や六本木の方がそういった子は早く見つかると思うんですよね。それでも銀座の女性は情を大切にするからこそ、一流の男性と色恋ではない長いお付き合いができるんです。
ちなみに、銀座で一流の男性と言われる方はただお金持ちなだけではありません。何十年も「継続して」経済的に安定している方、そして遊び方が綺麗な方が一流とされます。
ホステスをいじめたり、下品な飲み方をする方は途中でお帰り頂き、以降出入り禁止になることもあります。ただし、ほとんどのお客様は以前から通われているお客様のご紹介で来店されるので、あまりそういうことは起こりません。
銀座で言うところの「一流の男性」は綺麗でスタイルの良い女の子と一晩の遊びや疑似恋愛なんてどこでも簡単にできます。年を重ねていても、やはり余裕がある方はモテますからね。
なので、長年付き合う為にも本当に人情でお付き合いする女性を大切にするんです。クラブのシステムで「係」というものがあるとお話ししましたが、これこそ銀座流の心の繋がりだと言えます。
メールやプレゼント、お手紙ひとつにしても、心がないものだとお客様にはすぐに見抜かれてしまうんです。そして、ビジネスにシビアな女性も一流の男性からは好まれます。
自分の仕事である、売り上げを上げることやノルマの達成をこなせないような女性には接待の席も任せたくはありませんよね。お金欲しさというのが全面に出ている女性も信用に欠けるので、心を込めた人情の接客ときちんとした自分の仕事に対する姿勢の両立。流されやすい水商売だからこそ、それができる女性がいる銀座に一流の男性は集まるんです。
▼【銀座のホステスとお客様はビジネスパートナー】
お客様のビジネスパートナーとホステスが言ってしまうのはおこがましいことなのですが、銀座のクラブは接待で使われる事が非常に多い場所です。特にお年を召した重役の方をおもてなしする接待には、静かで落ち着いた銀座のクラブが重宝されます。
なぜ、接待には銀座のクラブなのか?銀座のホステスは、接待相手の会社の情報を事前に調べておくのはあたり前。そして綺麗な女性や癒し系の女性がたくさんいればそれだけで場は和やかになりますよね。
また、各新聞に目を通すなどして常に新しい情報を仕入れているホステスが当たり前のように多いので、様々な会話に対応できます。
お席では、空気を読んで黙ったり、思い切り盛り上げたり、ビジネスが関わったお酒の席でも邪魔になりらないように教育されていますし、いきなり「今日は○○さんの誕生日なんだよ」などと言われてもすぐにプレゼントを用意します(そういう事態に備えてロッカーに常にブランド小物などのプレゼントを複数用意しているんです。)
あくまでも主役は常にお客様。係はお客様の顔色やその場の雰囲気を見て、最適な女性を付けていくんです。これこそ、クラブ特有と言える団体戦の良いところです。みんなで一丸となって、その場所に一番望まれている状態を作れるんです。金額は高くても、銀座のクラブが重宝される理由が少しご理解頂けましたでしょうか?
▼【「銀座で飲む」というステータス】
一流の男性が銀座で飲むのには「ステータスだから」という理由があります。ほとんどの方は若い頃、仕事で上司に連れられて初めて銀座のクラブにいらっしゃいます。はじめは、経費とはいえ飲み屋で大金を使うということに躊躇している方でも、出世していくごとに周りとのお付き合いで銀座に来る機会がどんどん増えていきます。
そうなったら、馴染みの店や顔がきく店があるということは仕事でも大きなプラスになりますし、一種のステータスだと言えます。何も気にせず銀座で飲めたり、経費をそれだけ使えるようになったということは、安定した収入や人生の象徴なんです。
お客様は部下に銀座での遊び方を教え、ホステスはその方々に恥じない接客ができるように日々精進し、良い関係が築けるよう努力します。そうやって長年繰り返されてきた歴史が銀座にはあるんですね。
もちろん人によっては、一流の男性でも銀座のクラブで飲むことに興味がない方も大勢いらっしゃることでしょう。
それでもやはり銀座のクラブに価値があるのは、遥か昔からホステスの先輩方が守ってきた「銀座ブランド」と、強い絆の賜物ではないでしょうか。
4.銀座のクラブ『あるある話』
▼【ゴルフができる女性が多い?】
銀座のホステスはゴルフができる。これは本当です。というか、他の地域のクラブやキャバクラの女性でもできる人は多いのではないでしょうか。ある程度馴染みのお客様が付いてきたり、勤続期間が長くなると絶対に「ゴルフやらないの?」と聞かれます。
ゴルフは男性の接待の基本と同時に、ホステスの接待の基本!土日祝日にお客様にゴルフに誘われたもちろん早朝から行きますし、出勤日の平日でも朝6時集合で行く事だってあります。
しかも、あまりに下手だと話にならないので、プライベートではレッスンに通って腕を上げたりと努力も必須。
もちろんベテランホステスでもゴルフはやらないという方もいますが、やっぱりできるとどこの席でも重宝されるので、新人がお客様と仲良くなるにはもってこいのスポーツなんです。サラリーマンが接待ゴルフする感覚に似てますね。始めてみると案外楽しい物です。
そんな早朝からゴルフに付き合って、何か得でもあるの?と思いますか?得があるかないかと言われたら、それほどないかもしれません。ゴルフに付き合ったら、その後お店に来てくれるのは暗黙の了解なので接待としての意味はありますが、それ以上の何かがあるわけではありません。
ゴルフにお付き合いするのは、お客様が喜んでくれるから、そしてより仲良くなれるからというのが本音でしょうか。
綺麗ごとではなく、「情」や「繋がり」を大切にする銀座ではごくあたり前の事なんです。ただし「お客様」にならない限り一緒に行くのは無理です。難しい話ですが、この場合の「お客様」とは店に来てる人全員のことを指すわけではありません。月に数回銀座のホステスとゴルフに行くというのは、結構すごい事なんですよ。
▼【銀座ホステスの源氏名は「普通の名前」が多い?】
これも本当です。源氏名と言うと、俗にいうキラキラした名前をつける事が多いイメージがありますが、銀座の主流は本名と間違えるような普通の名前。
下の名前は少し凝ったのもを付けたとしても、ほぼ皆さん苗字は「藤崎」とか「笹木」とか実際にあるお名前を頂きます。なぜなら「銀座のシステム」でお話したように、お客様の会社宛に手紙や季節の挨拶を贈る可能性があるからです。
例えば、
会社に「早乙女 樹里菜」という名前でお届け物が届いたらちょっとビックリしますよね。なのでそういった事も見越して源氏名はごく普通の名前をつけるんです。私の場合も「母の旧姓+本名の下の名前」を源氏名に使っていました。
▼【「枕営業」って本当にあるの?】
枕営業とは、お客様と一晩を共にしてお店に来て頂く事です。これはあるともないとも言えません。というのも、実際あってもあまり公にはなりませんからね。しかし、基本的に「枕営業は禁止」というお店がほとんどです。
その理由は2つ。
1つ目は、絶対に自分だけの問題ではなくなるからということ。始めにお話ししたように銀座のクラブではお客様ひとりひとりに「係」が付きますね。
なので、自分が係じゃない場合は全て、同伴しようがメールしようが、一晩を共にしようが、事細かに係に報告する義務があるんです。
二人だけの秘密だからね、なんてことはできません。疑似恋愛を楽しみたいタイプのお客様なら特に、最後までしてしまったらゲームオーバー。攻略されてしまったも同然です。1度してしまったら飽きられるか、何度も誘われるかのどちらかです。
もしそれでお店に来なくなれば迷惑を被るのは係とお店なので、その損害をカバーできる実力がないのなら枕営業をしてもマイナス要素しかありません。
そして2つ目は、あまり枕営業に意味がないから。遊び慣れたお客様は、例え店で女の子を口説いていてもそれはあくまでもその場の雰囲気。万が一夜を共にする事になったら据え膳も美味しく召し上がるかもしれませんが、ホステスの仕事はそれを上手にかわしてゲームを楽しませてあげる事です。
そして、ほとんどの方は接待で店を利用するので、店の子とゴタゴタが起きることを嫌がります。今の時代、美女と一晩遊びたいのならそれを叶えられるお店はたくさんありますよ。
あえてホームを荒らす必要はどこにもないんです。何度も書くように長いお付き合いをしていくために必要なのは「情」や「人としての繋がり」。これをすっ飛ばして体の関係になっても、長い目で見るとデメリットしかないと思います。
ただ、そうは言っても男と女。恋心が芽生えたり、どうしてもこの人と夜を過ごしたいと思う事もあるかもしれません。
お店や係に全く迷惑をかけなければ自由恋愛ですが、団体戦のクラブでは「誰にも迷惑をかけない」ということが一番難しいものではないでしょうか?「銀座のママがお客様の奥様に不倫疑惑で訴えられた」というニュースもあります。
絶対ないですとは言えませんが、リスクに対するリターンが少ない事はあまりする人はいないというのが実際のところです。お客様もホステスも聡明な方が多いですからね。銀座のホステスの身持ちは固いと言えます。
▼【銀座のホステスは高級なものばかり食べてる?】
これは半分YESで、半分NOです。確かに同伴やアフターで連れていって頂くお店は素晴らしいところばかりですし、自分では行けないようなお店にもたくさん行く事ができます。
お酒に関しても、一生飲めないであろう貴重なワインやシャンパンを浴びるほど飲むことが出来ます。でも、みんな高級なものが好きなのかと言われるとそういうわけではありません。
例えば、銀座のクラブで小腹が空いた時に出前する率No.1と言えば「みやざわのサンドイッチ」です。
このお店は朝の4時まで営業しているということもありますが、安くて美味しい出前の定番です。カツサンドやエビフライサンド、卵サンドなど普通のメニューだけど、とても人気です。出前専門じゃなくて、普通の洋食屋さんなのでお近くに行った際はぜひ食べてみてください!
高級な物が好きというよりも、値段に関わらず美味しい物が好き。お客様でもホステスでもそうじゃなくてもみんな同じです。
▼【銀座のホステスはお金持ちなの?】
銀座のクラブで勤めると給料が良いから贅沢三昧、貯金もたっぷり、ブランド品も買いまくり!と思われがちですが、実際それほどでもありません。
ぶっちゃけ、確かに同じ年齢のOLさんに比べたら手取りは良い方です。全くお客さんを持っていないゼロヘルプでもそれなりのお給料は頂けますが、必要経費もかなりかかるんです。
例えば毎日の美容室代は2000円〜3000円。ヘアアレンジが得意な子でも「銀座風」の「プロの手」が入ってる髪型にしなくてはいけないので美容室に行くのは必須です。
そして毎日着る衣装も自分で用意します。基本は上品なドレスやワンピース、着物が中心です。着物をレンタルするとなると1日8000円〜10000円。購入するとウン十万円。ドレスやワンピースもシワになりにくいきちんとした素材の物となると高価になります。
それに合ったアクセサリーや靴も必要です。新人の頃は、まだお給料も少ないので何よりも衣装を用意する事が大変です。銀座にはレンタルドレスショップも多くあるので、始めはそういうお店を利用したり、安くてもそれなりに見えるものを厳選して買ったりします。
そして、働いてみると実感できるのが「良いものを身につけていないと良いお客様には出会えない」ということ。
高いお金を払うんだから、見た目も高級感のある女性と飲みたいというのは当然の真理です。中身がまだまだ追いついていなくても、見た目だけは「銀座のホステス」になることがその後の売り上げにも大きく影響するんです。以上を考えると、やっぱり手取額は多くても出ていくお金もそれなりに多くなります。衣装新調日というのが毎月必ずあるので、手持ちだけで済ませる事はできませんし、お客様へのプレゼントなども買わないといけません。
確定申告の時に経費計上できますが、長年勤めてるお姉さん達は個人で税理士を雇ったりしている事もあるので、そこでもお金がかかります。なのでここだけの話、新人の頃はアフターでお客様に頂くタクシー代が非常に有り難いものだったりするんです。もちろん、ママやベテランのお姉さん達は優雅な生活を送っています。そうじゃないと水商売に夢も希望もないですからね。
▼【銀座で飲むお客さんは、他の地域のお店には行かない?】
銀座のクラブで飲むお客様は、いつも銀座にしか行かないのでしょうか?答えはNOです。
接待や会社関係では銀座、疑似恋愛を楽しみたい気分のときは他の地域のお店。という方ももちろんいらっしゃいます。お客様によっては、「昨日○○ちゃんのお店(他地域)行ってきたよ。相変わらず可愛かったよ。」という話を楽しくされる方もいます。
銀座のクラブでは他のお客様のご迷惑になる大騒ぎはできませんし、お店によっては下ネタを話すことが禁止だというところもあります。なので面白いことに、同じ男性でも地域によって飲み方を変えているという人も大勢いるんです。
もちろん「銀座でしか飲まない」というお客様もたくさんいて、そういう方がぱーっと騒ぎたい時はアフターで朝までカラオケ!ということもあります。行くお店のカラーに合わせて、その時々好きなところで好きなように皆さん遊ばれています。
5.5冊の本で銀座のホステスから仕事術を学ぶ
接客や人を楽しませるプロと言っても過言ではない、銀座ホステスの接客術。
生活習慣からマインド・処世術まで、仕事に活かせる様々なヒントが隠されています。実際には一部の人しか通うことは難しい銀座の夜の世界。そんな世界を垣間見ることができる本をご紹介します。接客業や営業職に限らず、生活していくためのヒントが隠されています。
言葉ひとつ、動作ひとつ、メールひとつ、そのひとつひとつにきちんと気を配れる人は少ないはずです。
しかしながら、そのひとつひとつに気を配るのがホステスの仕事。そうして自分のお客様を掴んでいくということは、美しさも含めた自分の所作で相手を巻き込んでいくパワーを要します。その中にある愛情や気遣いからは、学ぶことが多くあります。
▼【1.筆談ホステス】
本を読むのは苦手という人にはまずこちらから。「筆談ホステス」は、北川景子さん主演でドラマ化された本でもありますが、青森県で生まれ育った斉藤里恵さんという一人の女性の半生が描かれたこの自叙伝が元になっています。
青森県の厳格な家庭で育った斉藤里恵さんは、髄膜炎の後遺症により2歳を前に聴力を失います。そして、聴覚障害者となり堕落していくところからすべては始まるのです。
酒や煙草に手を出しどんどんと堕落していく生活の中で出会った接客業のおもしろさに魅了され、東京へ上京し銀座のホステスになった斉藤里恵さん。話すことができない里恵さんの接客の方法は”筆談”と表情のみ。”会話”という、ホステスにとって絶対の条件がない中で、彼女なりの接客をしていく様子は、読んだ人にも、ゼロから生み出す力を教えてくれるはずです。
女性の強さの中にある愛情を垣間見ることもでき、きっとあなたの日常のヒントにもなるはず。
▼【2.銀座流売れっ娘ホステスの会話術】
”会話”という、誰もが必要とするコミュニケーションツール。それは、たった一言でその場の空気をいかようにも変えられる動作でもあります。銀座のホステスは、常に人を見て相手を気遣い、楽しませることが最低限。その会話術は、見せかけのお世辞やジョークで作り出せるものではありません。日々学び、人を好きでいることが、相手が心地いいと感じる会話へつながっていくのです。
接客業や営業職の方なら、お客様への対応のヒントになるでしょうし、同僚や恋人などすべてのまわりの人への接し方のヒントにもなるはずです。そして、モテる男へのヒントも隠されているはず。男性が思っているよりも、女性は男性の言動をしっかりと見ているもの。返事ひとつから、その人の気持ちを感じ取ったりするものなんですよ。
▼【3.昼間は心理カウンセラー 銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方】
こちらも会話術の本にはなりますが、心理カウンセラー兼ホステスの水希(みずき)さんの著書なので、具体的な信ぴょう性がないと信じられないという人におすすめです。もともと水希さんもOLさんとして働かれていましたが、ウツになり定時で働くことを拒絶したことから飛び込んだ夜の世界。ウツ状態の人が接客なんて、と思うかもしれませんが、いろいろな困難に出会いながらもカウンセリングに通われていました。
そのカウンセリングを通してウツを直し、自分自身が心理カウンセリングの勉強を始め、それを接客に活かすようにしたところお客さんの絶えないホステスになりました。”営業をしなくてもお客さんが来る”という噂までたつほど人気になった水希さんの「たった15分で相手をとりこにするテクニック」が語られている本です。たった15分で相手を自分のとりこにしたくない!という人はいないはず。百聞は一見にしかず、ぜひ読んでみてください。
▼【4.銀座の秘密】
超一流クラブの10人のママが登場し、インタビューに答えるこの本のインタビュワーはなんと銀座のママ。同業者だからこその”問い”と”答え”がぎっしりつまった一冊になっています。銀座でママをやっていく、ということは会社の社長であるのと同じこと。それだけの頭の良さと人格・処世術あってこそ、銀座のママを何年・何十年とやっていけるのです。
挫折や苦悩を繰り返した銀座のママの乗り越えてきた力は、きっとあなたの悩みを乗り越えるヒントをくれるはずです。成功したいと願う人は多いと思いますが、実際に成功できる人はごく一部。その理由も、この本を読めばわかるのではないでしょうか。
▼【5.銀座ミーティング】
銀座の有名クラブ「ベルベ」のオーナーママ(チャコママ)の著書「銀座ミーティング」。それは、営業前のミーティングを舞台に綴られていきます。ずるくなって稼ぐのではなく、まっすぐに生きていくことでお金を稼ぐという、読む人によっては価値観を覆される一冊ではないでしょうか。見出しからわかるように、「現状分析と問題抽出」「経営戦略」「顧客満足度」「人材育成」などなど、まるでビジネス書の見出しですよね。
銀座のママは、会社経営者と同じ。これから起業する方や、もっと仕事を大きくしていきたい方にはぜひ読んでいただきたい本です。
6.まとめ
銀座ホステスがお送りする、銀座のクラブの実態と、一流の男性達が通う理由、いかがでしたか?
これを読んで行ってみたいと思う方もいれば、やっぱりそんな高額を払ってまで銀座にこだわる理由が分からないという方もいるのではないでしょうか?リーマンショックや東日本大震災の後、銀座でも多くのお店が閉店しました。その前は、バブル崩壊後も多くのお店がなくなってしまったといいます。
バブル時代を経験しているお客様やママ、お姉さん達には、当時はお客様が店に入りきらないほど来店されたと聞きますので、やはり少しずつ銀座の街も変わってきているのですね。それでもやはり、「銀座のお店は今でも金額に見合った価値がある」と思う方達がいるので未だ営業できているのでしょう。昔から守られてきた銀座ブランドに恥じないように日々精進するホステス。
そしてそんな頑張るママやホステスのサポーターになってくれる心に余裕があるお客様。「両者の義理堅いギブ&テイク」「人情に溢れたお付き合い」「接待や社交場として使える接客」そして「一定の基準を満たした女性と家庭を気にせず楽しめる、大人の遊び場」そんな銀座のクラブはやっぱり、一定層には確実に需要がある素晴らしい場所だと私は思います。
もし、機会があったら老舗のクラブでお酒を楽しまれてみてはいかがでしょうか?想像しているよりも、有意義な時間が過ごせるかもしれませんよ♪