「モラハラ妻」になっていませんか?夫を悩ます特徴と改善策は?
1.モラハラとは?
2.モラハラ妻の特徴
3.モラハラ妻になりやすい度チェック!
4.夫に離婚されないための対策
5.治療法はある?
6.被害者ができる対処法
7.離婚したい場合
8.離婚時の子供の親権はどうなる?
9.まとめ
一昔前はモラハラといえば夫が妻へというイメージでしたが、最近では女性が加害者となることも多く、夫から離婚を突きつけられるということも少なくありません。
モラハラ妻は無意識に加害者になっていることも多いようです。あなたは大丈夫でしょうか?
1.モラハラとは?
「モラハラ」とは、モラルハラスメントの略で、精神的な虐待や嫌がらせのことです。
相手を精神的に追い詰め、自分の思い通りにコントロールしようとします。モラハラ加害者は「パーソナリティ障害患者」と考えられており、「症状のない精神病者」と捉えられています。
▼【原因】
モラハラ加害者は、無条件に愛されてこなかったという過去や生い立ちを持っています。ありのままの自分でいては愛されなかったのです。愛されるという経験に乏しいがゆえに、自分を守るために人を傷つけるようになってしまいます。
心に傷を負ったモラハラ加害者は、誰かに必要とされる自分でないといけないという心理が根底にあります。自分自身に価値を見出せず、人間関係に不信感を抱き、精神的にも不安定になってしまったモラハラ加害者は、被害者でもあったと言えるかもしれません。
▼【傾向】
一昔前のモラハラといえば圧倒的に夫から妻に対してのモラハラが多かったのですが、近年は、妻から夫へのモラハラが増えてきています。
2.モラハラ妻の特徴
▼【常に自分が優位に立ち、夫を見下す】
常に自分が優位になっていなければ気がすみません。夫に対し「そんなことも知らないの?」「あなたは育ちが悪いから」「子供があなたみたいになったら困る」などと、夫を見下す暴言を吐きます。
▼【謝らない、自分の非を認めない】
モラハラ妻は決して自らの非を認めることはしません。非を認めたり、謝ったりするということは、「価値のある自分」という願望から外れてしまうのです。そのため、何か問題が起これば、人の欠点を見つけて責任を押し付けようとしたり、過去の失敗を蒸し返したりして、なんとか自分が正しい方向に持って行こうとします。
▼【自分の価値観やルールを押し付けてくる】
モラハラ妻は、世間一般に通じるルールよりも、自分のルールを優先させようとします。自分のルールの方が正しいと思っているため、それを他人にも強要してきます。例えば、夫が洗濯物をたたんでくれた場合、そのたたみ方が自分のやり方と違うと、お礼を言うどころか「たたみ方はこうじゃないと綺麗に見えないでしょ!」と文句を言い始めます。
夫婦の価値観が違うのは当然のことですが、自分の価値観は絶対なため、夫のやり方は一切、認めようとはしません。そればかりか、夫の価値観がおかしいと罵ったりします。
▼【外面がいい】
モラハラ妻には外面がいい人が多いのが特徴です。外面がいい人ほど外では自分を押さえているため、家に帰って緊張が取れると、ストレス解消とばかりに夫や子供に対しての文句が始まります。
▼【経済的な虐待】
モラハラ妻は財布の紐をしっかり握っており、夫には必要最小限の小遣いしか与えません。一方で、自分の投資へのお金は惜しみません。「本当に安月給ね」「なんでこんなお金のない人と結婚しちゃったんだろう」などと言って、夫の男としてのプライドをズタズタに引き裂きます。
夫の食事を作らなかったり、弁当も作らなかったりするのに、夫が仕事中に外食をすると、「いいご身分ね」などと嫌味を言ったりします。
▼【悲劇のヒロインになる】
自分は被害者だという思い込みがあるため、「あなたと結婚したせいで人生が台無しになった」などと暴言を吐きます。
3.モラハラ妻になりやすい度チェック!
上記のモラハラ妻の特徴で自分がモラハラ妻に当てはまるかどうか分かると思いますが、未婚の場合は、結婚してみなければ自分がモラハラ妻化するかどうか分かりませんよね。しかしモラハラ化しやすい女性の特徴があるのです。
■モラハラ予備軍チェックリスト
1.自分と価値観や立場の違う人を理解しようとしない
2.他人の成功話や幸福なニュースを嫌がる、見下す
3.疑い深い
4.店員や後輩に偉そうな態度をとる
5.周囲にも自分のやり方を押し付けがちである
6.素直に謝ることがなかなかできない
7.誤りを指摘されたり、反対意見を言われたりすると怒る
8.自分に不利な状況になると逃げ出したり人のせいにしたりする
9.趣味やストレス発散法を持っていない
10.相談できる友人やコミュニティを持っていない
3つ以下だと心配なし、4~6つとなると要注意、7つ以上で危険信号だという。
4.夫に離婚されないための対策
もし自分がモラハラをしていたということに気がついてしまったらどうしたらよいのでしょうか?夫から突然離婚届を突きつけられることになったら、後悔してもしきれません。そうならないためにはモラハラをやめるしか方法はありません。
相手を見下したり、責めるような言い方、暴言は今すぐにやめましょう。夫に対して頭にきても、これまで相手を傷つけてきてしまったを自分を猛省し、自分本位な態度を改めましょう。新婚当時の新鮮な気持ちを思い出してみてください。愛する人を傷つけようなんて思ってもいなかったはずです。
これまでの、自分の考えが全て正しいという考えを捨て、夫の考えや言動が気に入らなくても、一旦受け入れる姿勢をみせましょう。それでも異議がある場合は、なぜそう思うのか聞いてから自分の考えを述べるようにしましょう。この時、優しく指摘したりして穏やかな雰囲気を保つことを心がけます。
もしかしたら夫も、あなたの思いもよらない変化に、素直な気持ちを表現してくるようになるかもしれません。離婚を考えていたとしても、様子を見てみようとチャンスをくれるかもしれません。自分の幸せのためにも、相手の気持ちを考え、相手を幸せにしよう!という気持ちは大切なことではないでしょうか。
5.治療法はある?
モラハラは「自己愛性人格障害」であり、精神科や心療内科で治療することができます。もちろん、これには本人が」モラハラを自覚し、治したい!という意欲がなければできません。
精神科では主に投薬による治療となります。解決していくには心理カウンセラーに通うのが効果的と言われています。専門的なカウンセリングにより、過去のトラウマを洗い出して根本的な問題を取り除くことで改善させることができます。
モラハラ加害者の治療方法
参照元:モラハラ傾向と対策まとめ
6.被害者ができる対処法
モラハラ被害を受ける夫の中には、長年モラハラ妻に耐えてきたのだから、もう慣れている、今さら離婚なんて考えられないという人も多いかと思います。しかし、モラハラは長年続くことによって、被害者のストレスが積もり、うつ病になってしまったり、最悪の場合は自ら命を絶ってしまうケースもあるのです。自分がモラハラ被害者であると認識した場合、できるだけ早急な対処が必要になります。
▼【聞き流す】
離婚を考えていないならば、反論せずに聞き流すようにしましょう。モラハラ妻はプライドが高く夫を見下しているため、そのような相手から反論を受けると、怒りが高まり更なるモラハラ行為に発展してしまいます。
▼【友人の話として引き合いに出す】
モラハラ加害者は、自分のモラハラ行為がどれだけ相手を傷つけているか認識できていないことが多いです。そのため「同僚の話だけど、モラハラの奥さんから◯◯されたんだって。ひどい話だよね」などと遠回しに友人の話として引き合いに出し、反応を見てみましょう。共感すれば改善の余地はあるかもしれませんん。
理想は、自分がしている行為がモラハラ行為だと気がつき、改善されていくことです。本人が自身の行動をかえりみて、正すようになるか試してみましょう。
▼【離婚をちらつかせる】
モラハラ妻は、離婚をちらつかせると、案外それで収まるケースも少なくありません。
▼【財産の確認】
モラハラ妻は夫との共同財産は全て自分のものだと思っています。隠されている財産がないか確認し、預貯金の額を把握しておきましょう。財産の所有権や名義を明確にし、預貯金の半分は自分の口座へ移しておきましょう。
7.離婚したい場合
▼【モラハラは離婚の理由に】
妻のモラハラを理由に離婚することは可能です。ただし、モラハラの定義は難しく、単なる夫婦喧嘩として扱われてしまうこともあります。また、妻がモラハラを否定している場合は調停で証拠が必要になります。証拠集めは長期になるという覚悟が必要でしょう。
▼【証拠を集める】
暴言は録音や録音をし、妻のモラハラがいつどのような状況で行われたのか記録しておきましょう。病院の診断書も証拠になり得ます。
▼【まずは別居】
妻が離婚に同意しない場合、話し合いは長期化するでしょう。その場合、まずは別居してみることを勧めます。お互いに冷静になる機会ができ、話し合いがスムーズになる可能性もあります。たとえそうならなくても、長期にわたる別居は「婚姻を継続しがたい重大な事由」となります。
▼【弁護士へ】
慰謝料の請求や子供の親権を望んでいるのなら証拠とともに弁護士へ相談しに行きましょう。無料で相談できる機関もあります。
法テラス|法律を知る 相談窓口を知る 道しるべ
参照元:Houterasu
8.離婚時の子供の親権はどうなる?
▼【子供への影響】
モラハラが行われる環境で育つ子供は精神的に不安定な大人に成長してしまう傾向にあります。努力しても認めてもらえないことを両親のモラハラ関係で見てきているため、失敗を恐れ、消極的な生き方をしてしまうのです。単なる夫婦間の不仲と捉えて放置していると、大切な子供の将来にも影響を与えてしまいます。
▼【子供の親権】
子供の親権は通常、よほどの理由がない限り母親が持つことになり、父親が親権を持つことは難しいのが現実です。しかし、長期的に妻のモラハラが行われていたことを証明できれば父親が親権を持つことも可能です。そのためには、妻が子育てに不向きであること、子供への悪影響、父親が親権を持つ方が子供が幸せになれることを、根気よく主張していく必要があります。
9.まとめ
いかがでしたでしょうか?モラハラは目に見える攻撃行動などを伴わなため軽く見られがちですが、被害者の精神的に受けるダメージを理解すれば立派なDVであるということが分かると思います。
男性がモラハラ被害者である場合、女性の被害者よりも周りに助けを求めにくい傾向にあります。モラハラ加害者は自分が加害者だと認識して自分を変えようとしない限り、第三者からの説得や話し合いで改善することは難しいとされています。そのため、早急に然るべき対処を取ることが必要になります。
もしかして自分もモラハラ妻なのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。多少上記のような特徴を持ち合わせていてもその全てがモラハラ妻になるという訳ではありません。精神的に未熟な場合や自己中心的な部分があるとしても、ここで気が付くことが改善の一歩となります。
自分を変えようという意識とともに、少しでも相手を認め、尊重する気持ちがあれば、いずれは精神的に成長し、思いやりの心を育てていくことができるのではないでしょうか。